日本ネット経済新聞 2026.06.09
「スポーツサプリメント「SPOCOLLA」展開のMUGEN BIONIC、D2C戦略磨きリピート率98%」

スポーツサプリメント「SPOCOLLA(スポコラ)」のD2Cを展開するMUGEN BIONICが、独自のマーケティング手法に磨きをかけ、成長を続けている。プロ野球12球団の選手や侍ジャパンのスタッフも愛用するブランド力を背景に販売を行っており、自社ECのリピート率は98%に達しているという。
「SPOCOLLA」の核心は、30年以上のコラーゲン研究に基づく製品設計にある。同製品には、腱・骨・軟骨・靭帯の修復に不可欠な「I型・II型・III型コラーゲン」に加え、伸縮性を担う「エラスチン」を配合している。さらに、代謝を助けるビタミンCやビタミンB群を配合しており、損傷回復に特化したサプリとして展開しているという。
この高濃度な機能性成分を「スティックゼリー」に封入する工程は極めて難易度が高いのだという。開発には2年を要したとしている。
多くの工場が安定生産の難しさから断った経緯があったといい、この「製造の壁」が競合他社の参入を防ぐ強力なバリアとなり、高LTVの源泉となっているという。
EC展開における主要チャネルの売上比率は、自社サイト約4割、Amazon4割、楽天市場2割。自社ECの定期購入における継続率は、98%前後を維持している。
最近では、強豪校の中高生アスリートや、その子供の食事を管理する保護者層にターゲットを絞り込み、確実な定期顧客の獲得に成功しているという。
同社の成長を支えるもう一つの柱が、独自の代理店事業だ。接骨院や鍼灸院といった、全国の「治療院」をパートナーにしていっているという。
同事業では、治療 院で施術を受けた患者に、抽選会などの案内が記載されたQRコード付きカードを配布する。患者には、QRコードからLINE登録を行う際に、治療院専用の「クーポンコード」を入力してもらう。このコードによって、患者・治療院・メーカーの三者をひも付ける仕組みになっている。
患者がLINE経由でECサイトの顧客になると、仮に通院をやめた後でも、その顧客が購入し続ける限り、紹介元の院に利益がバックされるのだという。
この仕組みにより、治療院は、「物販の在庫リスク」を負わずにストック収益を得られる。一方同社は、「顧客が信頼できる専門家」の力を借りることにより、ECの良質な新規顧客を獲得できる。リアルとネットを融合させた、高度なO2O(オンライン・トゥー・オフライン)モデルを構築している。
今後の展望として、同社では、蓄積された「アスリートの信頼」をてことしながら、一般層への拡販を加速させる考えだ。テレビ通販を通じた、シニア市場への参入も計画中だという。